アウトドアワゴンってたくさんの重たい荷物をガンガン運びたいとき、本当に便利ですよね。
ピクニックやキャンプなど、その名のとおりアウトドアでは頼もしいギアのひとつと言えるのではないでしょうか。
我が家でもピクニックに行くことが多く、アウトドアワゴンへの憧れもあって購入しましたが、今でも買って正解だったなと思っています。
ただ、荷物を運ぶ最初と最後の「運搬」に関しては申し分ないんですが、欲張った考え方をすれば、結局そこだけなんですよね。
そこで思いつくのが、アウトドアワゴンのテーブル化です。
ワゴンに取り付けるテーブルがあれば、運搬&テーブルの2つの用途として、さらに使えるギアにグレードアップします。
とはいえ「アウトドアワゴン」「テーブル」でググってみると、一万円近くする商品も出てきます。
自分の持っているワゴンに使えるの?とか、いまいち見た目が気に入らないとか、そこまで払うくらいならまあいいか、とあきらめてしまうこともあるでしょう。
というわけで今回は、
できるだけ簡単に!
いい感じのアウトドアワゴン用テーブルの作り方を解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
っていうか、乗って遊ぶのが楽しいよね!
歩きたくないよねー
それもある意味使い道ですけど
- アウトドアワゴンを持っているが、持て余している
- アウトドアワゴン用のテーブルを検討している
- ピクニックやキャンプに使えるテーブルを探している
アウトドアワゴンの有効活用はもちろんですが、自分でDIYしたものなら愛着が湧くし、何よりその工程自体が楽しめたりすると思うので、気になる方はこの記事を読んでぜひチャレンジしてみてください!
アウトドアワゴン用のテーブルタイプ
アウトドアワゴンのDIYテーブルを調べてみると、色んなタイプが出てきます。
基本的には、細長い板をすのこ状に並べたものが多いですが、さらに次の3つに分類できそうです。
- ボードタイプ
-
テーブルが折り畳めないタイプ。長辺に板やポールでシンプルに固定。
- ロールタイプ
-
テーブルを巻いて収納できるタイプ。それぞれの板を布テープなどで固定。
- パネルタイプ
-
天板を2〜3つに折り畳めるタイプ。蝶番金具などでそれぞれの板を固定。
それぞれの特徴はこんな感じでしょうか。
テーブルタイプ | DIY難易度 | 使いやすさ | 運びやすさ |
---|---|---|---|
ボードタイプ | |||
ロールタイプ | |||
パネルタイプ |
あくまでも個人のイメージです。
DIYの技術レベルによっても違うし、使いやすさや運びやすさなど、それぞれの環境次第と言えます。
ただ、とりあえずササっと簡単に作ってみたいという人は、ボードタイプが断然おすすめだと思います。
というわけで、冒頭の写真でも紹介しているワゴンテーブルの作り方について、説明していきますね。
アウトドアワゴン用テーブルのDIY材料
それではさっそく、僕が作ったアウトドアテーブルの材料と手順をご紹介します。
材料は、木とネジ です。
といいたいところですが、一応その他も含めて一覧にまとめました。
- 木材・・・杉板。【厚さ】13mm×【幅】45mm×【長さ】1820mmを7本。(厚さが気にならなければSPF材でもOK)
- 木ネジ・・・100均のもの。3.5×20mmを36本。(木の厚さの1/2に届く長さがあればOK)
- 塗装溶剤・・・ワトコオイル ミディアムウォルナット(木工ペンキでもOK、色もお好みで)
- サンドペーパー・・・100均のもの。#80(粗目)と#240(中目)と#320(細目)を使用(ざっくりと3パターンくらいあればOKです)
あとは、電動ドライバーや仕上げ用クロス(雑巾)、塗装用の刷毛、木工用ボンド といった感じです。
ざっくりですが、材料費¥2,000前後で可能です。
アウトドアワゴン用テーブルのDIY手順
つづいて、具体的な手順について詳しく説明していきます。
- アウトドアワゴンを計測する
- テーブルサイズを決める
- 必要なパーツ(材料)を割り出す
- 割り出したパーツを購入する
- それぞれのパーツを加工する
- それぞれのパーツを塗装する
- 仮接着
- ネジ止め
- 完成
アウトドアワゴンを計測
まずは持っているワゴンがどんなサイズで、どこに支点を持たせてテーブルを支えるかを考えながら計測していきます。
DIYの基本中の基本ですが、最初の計測はかなり重要なので、ここは集中してがんばりましょう。
あらかじめ、ワゴンの下絵を書いておいて現物を測りながら記入していくと効率的だと思います。
テーブルサイズを決める
計測したワゴンサイズから、「このくらいが良いな」という理想のテーブルサイズを考えます。
さらに、天板をまとめるパーツの位置がどこにくれば良さそうなのかも決めていきます。
ワゴンにテーブルを置いたときに、レバーやフレームなどが干渉したり、バランスが悪くないかなどをイメージしましょう。
テーブルサイズはワゴンより一回り大きい縦540mm×横900mmと仮設定しました。
必要なパーツ(木材)を割り出す
テーブルの完成イメージや全体の寸法が決まったら、つぎに必要なパーツを割り出していきます。
すのこ状のテーブルなので、天板用のパーツが何本必要かと、それらをまとめるパーツを割り出します。
各パーツのサイズと、隙間の間隔も細かく割り出します。
購入予定の杉板は45mm幅で隙間は5mmくらいがいいなと想定して、テーブルの幅は想定の900mmに近い895mmとしました。
事前に購入するホームセンターでどんなサイズの木材があるか調べておくと、このタイミングで正確な計算ができて購入時もスムーズですよ。
割り出したパーツを購入する
必要なパーツの数とサイズがわかったので、いざホームセンターへ木材を購入しに行きます。
売っている木材に対し、自分が必要なパーツを作るには何をどのくらい買えばいいのかを計算します。
購入時はイメージを書いた紙を必ず持っていきましょう。
僕が作ったテーブルのパーツは、
- 天板パーツ 45mm×540mmを18本
- 天板をまとめる支点パーツ 45mm×880mmを2本
近所のホームセンターで売られていた杉板は、45mm×3640mmと、それを半分した45mm×1820mmでした。
その場で計算した結果、45mm×1820mmを7本購入しました。
それぞれのパーツを加工する
ほとんどのホームセンターで、購入した木材のカットサービスがあるので、カットが面倒だったり自信がない人は利用されても良いと思います。(ワンカット¥50とかするので、ケチって自分でこつこつカットしました。)
そして、木材DIYをするうえで個人的に一番抑えておきたいポイントは、「やすりがけ」だと思っています。
これまで何度かDIYに挑戦してきましたが、ここで手を込めるか抜いてしまうかで、完成の出来や愛着も大きく変わるといって良いと思います。
「細部に神は宿る」です。
まずは、番手の粗い番号(#80)で切断面のガザガザした部分を大まかに整えていきます。
そして、#240(中目)で「角」の部分を落とす面取りをしていきます。
やり過ぎるとフォルム自体が変わってしまうので、手で触って感触が変わるくらいで大丈夫です。
最後に、#360(細目)でテーブル面になる平面部分も軽くかけていきます。
ここでの作業が、見た目や触ったときのなんとも言えない柔らかさに繋がるので、ここは頑張りどころとしてサボらずいきましょう。
上がやすりがけ前、下がやすりがけ後です。
下の方がなんとなく角が無くなって丸みがあるのがわかるでしょうか?
それぞれのパーツを塗装する
塗装前に、仮で置いてみた感じです。
ナチュラルな木の色が好みのかたは、透明に近い塗装材がおすすめです。(何も塗らないのは耐水面でおすすめできません)
ひとパーツずつ塗装していきます。
持ち運びの時に見えてしまうので、裏面も頑張って塗ります。
仮接着
釘やネジで木材同士をくっつける前に、木工用ボンドで仮接着をしていきます。
最悪ずれてしまっても調整が効きくので安全です。
(写真が撮れてなくてすみません)
ネジ止め
テーブル作りもいよいよ最終工程になりました。
あとはネジで止めていくだけです。
最初にキリできっかけの穴を開けておくと、ネジが入りやすく割れの防止になります。
(こちらも写真が撮れてなくてすみません)
完成!!
ついに完成しました!
100均の切れ味が落ちていたノコギリを使ったので、切断面がガタガタですが、それもまた愛着がわきます。
塗装のウォルナットカラーと、黒いビスの愛称も抜群に恰好いいです。
おまけ
ふだんキャンプで愛用しているコーナンのコンテナBOXにも使えるかも、と思い試してみたら神フィット!
まったく想定していませんでしたが、コンテナにすっぽりはまって安定感抜群でした。
これならワゴンを使わない時もテーブルギアとして存在価値を発揮でき、ますます愛着が湧きます。
まとめ
いかがでしたか?
途中、写真をお見せできない部分もありましたが、これなら簡単にできそうだと感じていただけたでしょうか。
フリーハンドで描いた下書きから、だんだんとパーツができあがり、少しずつ形になる過程はまさに大人のプラモデルです。
もちろん当初の目的のアウトドアワゴン用テーブルとしても使えますし、実際にキャンプに持っていって自分が作ったテーブルの上でお酒を飲んだり、友人や家族と食事をしたりするのはもう格別ですね。
- 運搬専門のアウトドアワゴンが2WAYになりグレードアップ
- オリジナルのキャンプギアを作る工程そのものも楽しめる
- キャンプに行って家族や友達への自慢のタネになる
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。